腰椎分離症の治し方

スポーツをするお子さんが腰痛に悩んでいませんか?

  • ジャンプが多いスポーツをしていて腰痛が続いている
  • 治療をしていてもジャンプや腰をひねる動作をするとまた痛くなる
  • バレーやバスケをすると特に痛くなる
  • 腰を反らすようにするとズキッと痛くなる
  • 整形外科では安静と言われて、その間に何をすれば良いのか分からない
  • 整骨院では一時的に楽にはなるもののまた痛みがくり返す
  • 腰が痛くて練習ができず、周りに差をつけられるんじゃないかと不安が大きい

冒頭の話のように、「ただの腰痛」だと思ってたら、「実は分離症でした…」という方も多くおられます。

分離症という名前ではありますが疲労骨折なので、背骨の骨折です。

放っておいても腰痛を抱え続けないといけないですし、悪化するとすべり症になり、お尻や足にかけてのしびれなどの神経症状まで出てくるリスクもあります。

このくらいは我慢できる。腰痛くらい大丈夫。なんて思っていると後々大変なことになってしまう危険性もありますので、決して見逃してはいけない症状です。

慢性の腰痛だとしても、分離症だとしても早めに対処するに越したことはないので、痛みだけに捕らわれて対症療法だけにとどめずに、根本的に解決できるようにしていきましょう。

腰椎分離症の原因と一般的な治療法

腰椎分離症の原因は、成長期の未完成な骨に、過度な練習やトレーニングにより負荷がかかり続けた場合に起こると言われています。疲労骨折なので、一回のきっかけで起こるものではなく、くり返しの反復動作により発症します。

同じ練習量をこなしていても発症しない選手もいるので、もちろん練習やトレーニングのし過ぎだけでなく、元々の体質や姿勢や体の使い方も一因となります。

一般的な治療としては、急性期であればまずは安静にして骨折部分の治癒を目指します。この骨折部分が修復されていないと、将来にまで慢性腰痛とすべり症の危険性を抱えて続けないといけないからです。

その後は、電気治療やマッサージなどで腰部周りの筋肉をほぐして柔らかくすることや、腹筋やインナーマッスル、体幹を鍛えることを行います。お尻や足にまでしびれなどの神経症状が出ている場合には牽(けん)引治療も行いますが、状態により手術や固定術を行うこともあります。

その後は、一般的な腰痛治療と同じような治療になるので、慢性腰痛に移行しやすくなります。

一般的な腰痛治療、慢性腰痛の治療といっても、腰痛の原因である筋肉の固さに対してアプローチされることが多いので、対症療法として、電気治療やマッサージ、鍼治療などが行われます。

痛みに対処するだけではいけない理由

慢性腰痛でお悩みの方は既にご存知だと思いますが、腰痛の治療を受けていてもなかなか改善せず、治療後だけ楽になって、後々くり返してしまう、という状態になってしまいます。

このループから抜け出すには、腰椎分離症になった理由、腰痛になった理由を解決しないといけません。

この分離症や腰痛になった理由を解決できれば、くり返すこともなく完治させることもできますし、痛くなる前にご自身で対処して痛みが出ないようにすることも可能なのです!

対症療法ではなく、腰椎分離症を根本から改善させる方法とは?

疲労骨折に含まれるということからもわかるように、分離症を起こしてしまう部分(下部腰椎の椎弓)に繰り返し負荷がかかることで起こります。

ということは、スポーツや運動をしてる中で、腰(下部腰椎の椎弓)に負担が集中している、使いすぎているということ。

特に、痛みが出てくる動作として、腰を反らす動きやねじる動きがありますが、この時に椎弓と呼ばれる部分に負荷がかかっているのです。

ですので、単純に考えて、腰に負担が集中しているのであれば、負担をその周りに分散させれば良いだけです。

腰を使いすぎているのであれば、その周りの関節や筋肉を使えるようになれば良いのです。

具体的に言うと、背骨全体(脊柱)の可動域を広げたり、股関節を使えるようになればOK。

そうすることで今まで腰部にかかっていた負担が、背骨全体や股関節に分散されるので痛みが再発することはありません。

実際に腰椎分離症でお悩みのほとんどの方が、背骨や股関節の可動域が狭くなっていたり、骨盤が後傾していたり、反り腰になっていたりします。

言うのは簡単だが実践は難しい・・ 体の使い方を意識レベルから改善させるアプローチ法

背骨や股関節の可動域を広げたり、使えるようにするには、姿勢を整えることも大切ですし、歩き方や走り方などの体の使い方も変えることも必要になってきます。

とは言え、意識して改善したり、無理やりに姿勢や体の使い方を変えるのは不可能です。

意識して作ってしまうと意識しているときにしかできないので、スポーツに集中した時点で体の使い方は無意識です。

この姿勢や体の使い方を無意識に変えるためには、個々人の体の使い方の現状をプロがきちんと把握したうえで、プログラムを組んでトレーニングすることが不可欠となります。

例えば、腰を反らすようにジャンプをしている人であれば、腰が反らないようにジャンプできるようにしないといけません。腰以外の部分を使うようにするということですね。しかもこれを無意識に変えていく必要があります。というとかなり難しそうですが実はそこまで難しい事でもないのです。体としても痛くなるようなことはしたくありませんからね。

この無意識の変化を促すようなプログラムを実践していただくことで自然と腰に負担のかからない体の使い方に変わってきます。

トレーニングと聞くとハードなイメージがあると思いますが、急性期の安静にしなければならない時期でも取り組むことが可能です。

腰椎分離症になったら上手くなるチャンス! パフォーマンスアップにつながります

分離症になってしまった時点で、治療しながら再発しないように体を作り変えることができます。

さらに、今まで腰にばかり負担をかけて、腰ばかり使っていた人が、背骨や股関節などの他の関節や筋肉まで使えるようになると、スポーツのパフォーマンスも向上するんです。

腰だけで動いていたのが、背骨などの体幹、更には人体で最も大きい関節である股関節まで使って動くようになると、発揮できるエネルギーは大きくなるというのは簡単に想像できると思います。

 『ケガはするほどうまくなれる』

痛みが出たときに、痛みだけじゃなくて『痛みの理由を解決する』ことができれば、治った時には自然とうまくなっています。

分離症になった…腰痛が慢性化してしまった…全然問題ありません!

あなたの分離症になった理由を見つけて解決していけば、必ず良くなりますし、スポーツ上達のきっかけにもなります!

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vol.591 分離症は自分で治せる!?腰の疲労骨折の治し方・予防法とは

vol.814 腰の疲労骨折の治療中にすべきこととは?分離症を治して上手くなる!

 

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