肉離れの治し方

「肉離れ」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?

スポーツなどで、踏ん張った瞬間に「ブチッ」と音が鳴り痛くなる・・という印象が強いかと思います。

また、痛みが強くて歩けない、動けない状態になり、松葉杖を使ったり、固定したりして完治まで3週間~1ヶ月ほどかかるというパターンが多いようです。

しかし、このイメージには大きな誤解があります。

というのも、確かにブチッと音がして痛みが生じ歩けなくなる肉離れももちろんありますが、そうではない場合も多いのです。

また、「松葉杖」「固定」という治し方にもリスクがあります。

このページをお読みいただければ、肉離れについての正しい理解が身に付き、再発を予防することができますので、ぜひ最後までお読みください。

こんなお悩みを抱えていませんか?

  • 何日後にどうしても動きたい試合やイベントがあるので間に合わせたい
  • 肉離れを何度か経験したことがあり、再発しないか不安だ
  • 筋肉痛がいつまでも引かずに困ったことがある
  • 大切なイベント(試合やセレクション、旅行など)に痛みが出ないか心配
  • 歩くのも痛いので通勤や通学も辛い
  • 整形外科に行ったが長い期間、固定と安静と言われた
  • 病院や整骨院では「様子を見て」と言われるだけ

肉離れでこのようにお悩みの方は、もしかしたら適切ではない治療法で悪化させてしまったり、治癒期間を遷延させて(長引かせて)しまっているかもしれません。

まず、肉離れになってしまう原因について解説します。

痛みが強く急に起こるイメージが強い肉離れ。 しかし実際には日常的に何度も起きている!?

肉離れは、一時的に大きな負荷がかかったときに筋肉が耐えられずに線維が切れて起こります。

スポーツ中にダッシュしたり、ジャンプしたり、踏ん張ったりしたときに起こるイメージが強いのはそのためです。

しかし、実は筋トレ後の筋肉痛も軽いとはいえ肉離れに含まれます。このような「軽い肉離れ」も甘く見てはいけません。

一回の負荷だけでなく、小さい負荷でも繰り返し同じ場所にかかり続けると、限界を越えたときに痛みの強い肉離れになってしまうからです。

小さな肉離れこそが落とし穴!

痛みの強い肉離れが、ダッシュやジャンプなど一回の負荷で起きたなら、「次は気をつけよう」と思うのが自然です。

しかし小さな負荷による肉離れは、筋肉痛の一種であることからも「次は気をつけよう」とはなかなか思わないと思います。

そこに、肉離れの落とし穴があります。

「次は気をつけよう」「どうして肉離れになってしまったんだろう」と改めて考えることをしなければ、肉離れの原因を探る機会も失われてしまいます。

結果、何度も同じことを繰り返すことになり、小さな肉離れから、痛みの強い肉離れが引き起こされてしまうリスクが増えるのです。

ダッシュしたら肉離れが起きた、という場合も、決して不運だけで片付けてはいけません。

もしダッシュの仕方がまずくて肉離れを起こしたのであれば、その人はダッシュするたびに肉離れを起こすことになります。

実際にはそんなことはなかなかないのですから、つまりは「ダッシュの負荷に耐えられないほどの筋肉の状態になっていた」と考えるのが自然です。

痛めたときの動作がどうだったのかという点よりも、筋肉の疲労の溜まり具合や固さに注目するべきです。

肉離れの一般的な治療法が “一番怖い部分”を助長する?

肉離れは痛めた程度によって筋肉痛程度から動くことができないものにまで幅広く分かれます。ですのでもちろん程度によって治療方法や治癒期間も異なってきます。

一般的に整形外科では、圧迫して動かさない状態で2週間~6週間ほど固定したりします。

ですが、これは肉離れの“一番怖い部分”を助長してしまう可能性があります。

肉離れの“一番怖い部分”とは、私は『再発のリスク』です。

固定し、安静にすることで再発リスクが高まるのです。

肉離れは、筋肉の線維がちぎれてしまう状態です。当然その傷は自然と修復されていきますが、修復される時に、元々の弾性繊維ではなく膠原繊維という固い繊維で修復されます。

その結果、従来あった筋肉の弾力がなくなりしこりのような固さが残ってしまいます。肉離れを経験したことのある方は、患部を触るとしこりを感じ取ることができるんじゃないでしょうか。このしこりと正常な筋肉の固さの違う境目は強度が弱くなるので、また肉離れをしやすくなります。

肉離れの一般的な治療、固定・安静を徹底してしまうと、このしこりが大きくなってしまう可能性があります。

現在は安静・固定の期間をできるだけ短くする治療方法が一般的になりつつありますが、安静・固定を一時的にでもすること自体が、再発のリスクを高めてしまいます。

そのため、安静・固定をしないで治療をし、かつ筋肉に負荷がかからないような体の使い方を身に付けることが、肉離れが再発しない体をつくることに繋がるのです。

体本来の機能を活用した治療法を選択し、 正しい体の使い方を身に付ける

では、安静・固定をしないで治すにはどうしたらいいのでしょうか。

筋肉の傷を修復させるには、血液循環が最も大切なポイントとなります。

安静や固定を行うと、この血液循環が悪くなってしまいます。その結果、その時の痛みを抑えることはできても治癒期間は長くなってしまうのです。

安静や固定をするのではなく、痛みを感じない程度に動かすことが、血液循環を促進し、傷の修復力を最大限に高めます。

さらに、海外でも用いられている神経系に作用させる特殊な手技を用いれば、より早く痛みが収まり、動かせるようになり、かつ血液循環が促進され回復力がさらに高まります。

体本来が持っている作用を活用することで、自然治癒力を最大限に高め、一般的な安静・固定に比べて、肉離れの治癒期間を大幅に短縮することができるのです。

それに合わせて、筋肉に負荷のかからない体の使い方や動き方に変えることで、より早く痛みが出なくなり、動けるようになります。

筋肉が固くならない体の使い方をマスターすれば、再発のリスクはぐんと低くなります。

ご想像のとおり、「安静・固定しない治し方」と「正しい体の使い方の習得」により、肉離れが怖くなくなるだけでなくパフォーマンスがアップします。

実際、肉離れの治療を続けた患者さんのマラソンのタイムが縮んだり、より高いジャンプができるようになった例はいくつもあります。

肉離れは痛いですが、上手くなるチャンスだと前向きに捉えてくださいね!

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